前半仕事で後半休みとか、どちらかにかたまっていればよかったのですが、
諸事情により中途半端に隔日で巡ってきます。テレビの渋滞情報を聞いてGWなんだと再認識する感じだった。
デルタ号もパワステ不調で入院中だし、自転車のみでは行動半径が恐ろしくせまいです。
連休なのに外出と行ったらちゃりんこでぶらっとサイクリングくらい。
しばらく仕事が忙しくて、家の事など手が回らなかったこともあって、
連休前半は洗濯三昧(日に4回洗濯機まわしました)&クリーニング通いです。
そして部屋の大掃除。
カビキラーの威力はスゴい!
汚れてたらとりあえずカビキラーをシュッと。使い方間違ってますが。
そして、手があいたらひたすら読書。
この連休中に、
奥田英朗「サウスバウンド」
大沢在昌「心では重すぎる」
さとうさくら「SWITCH」
白石一文「もしも私があなただったら」
盛田隆二「ありふれた魔法」
を読みました。
なかでも、「サウスバウンド」がおもしろかった!
その中の一節で、応酬法という弁証法のひとつにまつわるエピソードがあった。
主人公の元活動家のオヤジが国家権力に楯突くシーンで、
エピソード的には物語の全体に埋もれてしまうくらいの小さな出来事でしたけど、
妙に僕の心に残りました。
「嫌いでしょ?」とか「分かってないでしょ?」とか否定形で質問して、「そんなことないです」の答えを引き出して一歩づつ相手の退路を断ってゆくものらしい。
確かにいますね。こういう話し方する人。
僕は、そもそもこういう風に会話の中で(あからさまに)常に優位に立とうとする人は嫌いなので、そういう話し方が「論法」としてちゃんと存在する事にちょっと驚いた。
しかも、それが国家権力側として登場してきて、
それを蹴散らしていくこのオヤジが妙にカッコいいです。
そして、最後までこのキャラクターはぶれず、ブルトーザーのように物語を押し進めてゆく様が痛快だった。オヤジバンザイ!そんな気持ちです。
後半2冊はいわゆる「不倫」のお話なんだけど、ドロドロじゃなくて、読み終わった後に思わず気持ちが「ふわっ」とするような薄味の爽やかな話。
そんなわけで、この連休中は本をひたすら読みました。
写真は、我が田舎 鳥取県のご当地カレー「鳥取和牛カレー」と「大山チキンカレー」。
ブログの内容と全く関係ないけどGW中に食べたので。
和牛カレーの煮込み具合が最高、口の中でのとろけ具合が最高。
レトルトと思って甘く見ていた自分。反省。鳥取サイコー。遅いか。