内宮さんを参じまして、次に外宮さんへ。
外宮さんまでの道のりは普通に街でした。
オフィスビルはあるし、学校はあるし、お店もあるし、
日常の中に「神宮さん」という存在ある生活はどうな感じなんだろうとふと思います。
そして外宮さん。
第一印象は「観光地」でした。
内宮さんを回って、ちょうどいい時間に着いたこともあり人が多い。
内宮さんは、神馬見参の際に観光客はたくさんいましたが、
それを凌駕するほどの神々しさがあって、写真撮る時も厳かだった気がします。
Google Mapでは明らかに外宮さんの方が広いので、心して来ましたが、
実際にお参りできる範囲は、外宮さんの方が狭くギュッと中心に寄せた感じでした。
参拝を終えまして、気付いたら12時を回ってました...。
着いたのが7時頃だから、5時間くらい掛けて内宮さん・外宮さんを参拝したことになります。
さすがに疲れたのでお風呂へ(なんで?...ですが)。
iPhoneで調べて、二見にあるホテル晴海の蘇民温泉に。
ここは、蘇民伝説ゆかりの地で、蘇民将来にちなんでこの名前がついたとのことです。
淡い茶褐色の塩化物泉、塩っぱい。
なんでも源泉は、温泉成分が濃過ぎるらしく、普通では入れないので加水してるとのこと。
露天からは、海が一望できて気持ちいい。それにしても、行く先々で釣り人が異様に多いです。そんなに釣れるのでしょうか?
ここで、御年72歳のおじいちゃんと連れ風呂。いろいろ世間話しながらの楽しい風呂です。名古屋にいる息子夫婦が、地元へ帰って来てくれないのが当面の悩みらしい...。
息子のお嫁さん的に、トイレが「離れ」にある事が渋ってるポイントだそうです。
いずれ地元に帰りたくなると思うのですが...お嫁さんを説得するのは少し大変そうだ。
日帰り入浴開始まで時間があったので、近くの観光地だった夫婦岩を見ました。
ここも人が多い・・・。真っすぐ歩けませんね。
伊勢近辺の学生さんの遠足先は、何年もの間この夫婦岩だったようですよ。
風呂にも浸かりましたし、さてさて宿に行きましょう。
さすがに道の駅で夜を明かすのは疲れましたので、ちゃんと布団に寝る...というより、
ちゃんとジョッキでビールが飲みたいだけですが(笑)。
伊勢市には「観光ホテル」というものがなく、あるとしたらビジネスホテルになるそうです。実際に泊まった宿もビジネスホテル。観光ホテルは鳥羽に集中してしまっているそうですが、神宮さんがあるのに何キロも離れた鳥羽から来るのはちょっと面倒なのでは...と思いました。
昔、伊勢神宮の参拝路には、大きな宿が軒を連ねていたそうですが、
今となっては一軒を残すのみとのこと。実際に夜の参拝路を歩いてみましたが、なんとなく侘しい感じでした。もっと夜の賑やかさを想像していましたが、そうではないらしいです。
そして泊まったホテルで、自転車一人旅をしている女の子と遭遇です。
津を出て、鳥羽〜伊良湖〜山梨、、そしてゴールは富山だそうです。
女の子ということもすごいし、スタートとゴールが違うのもおもしろい。
今頃どこかなぁ・・・。なにはともあれ、頑張れ!!
伊勢の夜。
約束通りビールで乾杯!
飲み屋は普通...。
でしたが、その後に行った〆のラーメン屋さん 熱あつ君(ネーミングがいかしてます)のマスターとお話。
昔、役場の観光課にいらっしゃったということで、すごい伊勢・紀伊博士です!
いろいろな話をして、もう麺ものびちゃうくらい長居をしてしまいました。でも楽しかったです!ありがとうございます〜。
●5日目
久しぶりに布団で寝てぐっすりでした。
宿からの朝日。
薄曇りな伊勢市。
さぁ、帰路に着きます。
再びにフェリーに乗るため、鳥羽へ移動。
さらば〜紀伊半島〜。また来るぜ〜と叫びました...心の中で。
伊良湖岬から1号バイパスをひたすら走り、途中袋井で、和の湯 という日帰り施設で温泉。
なんでも別府温泉が体験できるらしい...そして源泉掛け流し。
この言葉に弱い...というか弱すぎます...。とても広い施設で、地元では人気の施設なのではないでしょうか。
再び走り、日が暮れるころ、道の駅 富士川楽座に到着。
近くでご飯調達して来てまったりと。。
一寝入りして、夜中東名に入ったけどやっぱり眠いです。
ということで駒門PAで朝まで熟睡。
翌6日目、無事帰還しました。
走行距離1235キロ。本州最南端 潮岬まで行きました。
続きです。
熊野本宮大社へ。静かです...本当に。
本殿への石階段を登る時、なんともいえない身の引き締まる感じ。
神々しいです。
ここまでの道路も、片側車線が洪水にえぐりとられたり、
土砂まみれの車が幾台も取り残されたり、家々が倒壊していたりと、
台風の被害をいたるところで体感できました。
そして、熊野本宮大社の近辺、いつもは多くのお店や宿で賑わっていたと想像しますが、
この日はお店はまったくやっておらず、休業の張り紙ばかりでした。
ここまで来る311号線も、片側通行を余儀なくされ、
長い峠道を上り下りが交互に走ると言うなんとも大変な事態。
自分の番まで20分くらい待ちました。
そして、新宮へ下る178号線も冠水のため利用できず、
海岸線への道路はこの311号線しか無い状況。
早い復旧を心から祈ります。
〜〜〜〜〜
そして、ようやく新宮へ到着。
すでに夕刻に近かった。。
このままだと、潮岬で夕陽が拝めないのでは...
と軽いプレッシャーを感じつつ串本町へ移動です。
海岸線は小さな港が幾つもあって、
入り江も岩も表情豊かで楽しいドライブ。
・・・間に合ったー!
そして、本州最南端に到着。
ここには、キャンプ場もあって、バイカーがやたら多いです。
そして、夕暮れ時になるとどんどん集まって来て
テントを張りキャンプが始まっていました。
少し下って(5キロくらい)串本町に行けば、
食材も飲み物もあるので、自分も買い出しして、
翌日の日の出に備えることにしたのですが、これがガンでした。
とにかく虫が多い(特に噛む虫)。
若干気温が高いから窓明けるとブンブンと入ってくるし・・・。
虫除け持ってくるべきだったと後悔したけど後の祭り。
夜トイレに行ったら、タヌキ(?)たちが数頭でキャンプのごちそうにありつこうと
取り巻いていました。おそるべしネイチャーパーク潮岬です。
結局あまり寝れずに朝を迎え、逆に寝過ごして朝日が見れない・・・
という状況が無かったことは幸いでしたが。
バイカーたちはどうやってこの難をやり過ごしたんだろう...。
●3日目
ということで、虫達と大格闘の末迎えた朝日!
奇麗だ。神々しい。ちょい感動...涙が。
予め買っていたパンとコーヒーで朝日を眺めながら朝食。
バイカー達も朝日を拝んでました。
しばし余韻に浸って、いよいよ本丸伊勢神宮へ向かい登ります。
途中、昨日は夕陽に間に合わせるため見れなかった橋杭岩で小休止。
朝日に照らされる橋杭岩は何とも言えない美しさ。
BRYCEみたい(笑)。
そのまま遡上(?)を続け、那智勝浦でお目当ての中の島温泉へ。
那智勝浦港から送迎船に乗って、入り江に浮かぶ小島へ渡ります。
こ・こ・が・最・高!
ホテル自体は、いたってシンプル(失礼!)な外観と内観ですが、
お風呂は本当に最高です。露天と内湯がありますが断然露天です。
硫黄の香りする塩化物泉で少し白い濁り湯です。
目の前に湾の海が広がり、漁船がポンポンと目の前を通過して行きます。
湯船のすぐ下は波打ち際で、お風呂にもフナムシがちょろちょろと。
だけど、すごく綺麗に掃除がしてあって、荒れた感じは微塵もありませんでした。
泊まりで来たいなぁと思わせる景観です。
湯が湧き出す所から徐々に熱い湯→普通の湯→温い湯と湯船が仕切られて、
温い湯が好きな僕は波打ち際に一番近い湯船に浸かって、朝の海をみながらうたた湯です。
また送迎船に乗って港に着くと何やら市場でイベント開催中でした。
これは行くしか無い!ということで覗いてみると、那智勝浦は生鮮マグロの漁獲高が日本一だそうで、マグロ祭り(?)をやっていました。
奥では、マグロのカマを網で焼いているコーナーがあり、もちろん食べます。
網の隣では、箱詰めされたマグロがポンと置いてあって、店の人が、
「これが築地に行くと100万の値がつくんだよ!」と言ってました。
そして、お目当てのカマ焼き!
なんと400円という破格で、お吸物もサービスしてくれました。
隣のおっちゃんは、カマ食べながら朝からすでにビール飲んでます。
うらやましい。
人はそれほど多くはなかったけど、
お客も市場の皆さんも生き生きとしていて、純粋で、今までいた文化圏とは違う人間社会「本来」の在り方に出会った気がしました。
カマ焼きの方はというと、それは採れ立てのマグロのカマを炭火で焼いてるんだもん、美味しくない訳が無いですよね!
あー、ビール飲みたい。
と心から思いました。
後ろ髪を引かれつつ、那智勝浦を後に。。
お腹も身体も満足したので、次は那智大社へ。
熊の三大大社の2つ目です。
台風の被害が最も大きかった地域のひとつです。
那智の大滝のニュースは連日のようにテレビで見ていましたし。
そして那智の大滝へ到着。
滝壺に広がる大木や岩は、台風で崩れてしまったもの。
正面の優雅な滝の流れからは想像もしない滝壺の様相に言葉が詰まります。
那智大社も工事をしているところが所々あって、
まだまだ復旧への道のりは掛かりそうな印象でした。
那智大社 三重塔。
那智の大滝をバックに。
それにしても、階段キツい...運動不足な自分です。
そして、次は新宮にある、熊野三大大社 速玉神社へ。
第一印象は、大きな町中にあることもあり「観光地」という印象でした。
深紅に塗られた壁や柱はとても綺麗で、ついさっき建造されたような印象です。
それに、BGMに流れる車の行き交う音やなんとなく感じる街の空気。
熊野三大大社を参じまして、再び遡上を再開。
熊野〜尾鷲〜紀伊長嶋を経た頃には、日も暮れ始めました。
本丸の伊勢市まで30キロ前くらいの道の駅 おおだいにて3日目終了。
この道の駅は、それこそ街のど真ん中 役場の隣にあって、
でっかいスーパーもあるし、コンビニもあるし、食べ所もあるしで
超便利なスポットです。
夕ご飯も食べておやすみなさい。
●4日目
やはり日の出前に目覚めてしまった。
コンビニに寄っていざ伊勢市へ。。
そういえば、紀伊半島でのコンビニは9割以上がサークルKでした。
たまにファミリーマート、まれにローソン・・・セブンイレブンには出会えず。
Twitterで情報もらったのですが、セブンイレブンなど他のコンビニチェーンの参入が出遅れたためほとんどサークルKだそうです。確かに、ほとんどサークルKでした。
途中、玉城町で日の出を迎えました。
そして朝7時くらいには伊勢神宮内宮へ到着。
早朝という事もあって、本当に神々しい。
背筋が伸びる感触を直に感じながら宇治橋より内宮さんへ。
後になって知りましたが、僕たちは「伊勢神宮」と呼びますが、
こちらでは「神宮さん」なんだそうです。
明治神宮は明治に作られたからそう呼ばれるそうで、
ここは全ての「神宮」の始まりなので「神宮さん」と呼ぶそうです。
そして、内宮・外宮は、「内宮さん」「外宮さん」と呼びます。
日本の信仰の発祥地です。
訪れた時は、タイミングよく神馬(しんめ)見参の刻で、
貴重な瞬間に立ち合えました。
内宮さんの中は、大樹に囲まれた砂利道を進みます。
その中に、様々な別宮・摂社・末社・所管社があり、
あるべき所に静かに鎮座していました。
大樹の葉間から地面に届く日の光に、なぜか心を見透かされているような気分になる、俗な自分です。
本当に神々しいところでした。
この日の夜、御飯何処のマスターから聞いた話。
内宮さんで使われた樹齢何百年という大樹の柱や壁板は、
古くなっていたんだ部分を削り、伊勢やその他の神社やお寺の鳥居や
壁板にどんどん降りて行くとのこと。
そうやって、後世何十年も、身は細くなりながらも受け継がれて行く。
これは素晴らしいことだと思いました。
帰りは、おはらい町、おかげ横町を堪能。ここで初めて「伊勢うどん」を食べました。
ほわほわしてコシがない・・・うどんというとコシがあるもんと思っていた観念ががらっと変わります。
汁は少なく、浸かるというよりかけるという感じで、甘辛く濃いです。
これもおいしい。
続いて、少し離れた所にある外宮さんへ移ります。
回りには普通にビルがあり、学校があり、公園がある伊勢市です。
・・・続きは次へ。
前日、岩本町での仕事が完了し、終電間際に帰宅。
それから、ちゃちゃっと準備をして翌朝7時頃に出発。
●1日目
秦野中井で東名に乗ると気持ちも高揚してきた&デルタ号も調子に乗って来た。
最初の経由地は弁天島です。お昼には着きました。
浜名湖と太平洋との玄関口で、弁天島公園から1号バイパスの高架と鳥居の景色は最高!
そのまま伊良湖岬へ。
目的は伊勢湾フェリーで鳥羽に渡ることです。
伊良湖岬に着いたのは15:00頃だから、浜松から2〜3時間かな。
途中、初代ロードスターに乗った、埼玉から弾丸ドライブに来たカップルに
「写真とってもいいすか〜」
「いいっすよ〜」
「かっこいいっすね〜、ノーマルですか?」
「ノーマルです〜、手を入れる前に現状復帰です:笑、
ロードスターもかっこいいじゃないすか〜」
とお話。
伊良湖岬から渥美半島浜松方面を見ます。
結構山があるのが意外。イメージでは平坦な半島で水平線が広がると思ってました。
そして、いよいよフェリーに乗船。車底が擦りそう...。
クルーの人にも「低いねー」と言われ。「すいません」と答えるいつもの光景。
16:30 鳥羽に向けて出航!(昼飯食べてない・・・)
フェリー乗船!気持ちいいー!
完全に冷静さを失って写真ぱしゃぱしゃ。
360度見渡す限り海という景色に生まれて初めて出会いました。
残念なのは、甲板に上がれるのはフェリー後部のみなことですね。
過ぎ去る景色しか見れない・・・。
この時間なら鳥羽に着く前に夕陽が拝めるかも・・・と期待します。
そして、鳥羽港へ着く直前、洋上で拝めた夕陽です。
水面に夕陽が反射するとすごいキレイ。
鳥羽港に到着!
人生初鳥羽!未踏の地に着いた!
それにしても腹減った。
ということで、メモっておいた黒潮ダイニングさんへ直行しました。
すでに18時を回ってますし...。
ここがすごったです。
海鮮丼を頼んだら、板さんが目の前で、活きたエビをポンと乗せて渡してくれた。
これで1,980円はなかなか無いですよね!!うまい!
これまで食べた海鮮丼の中でも印象に残るランキング上位確定です。
お腹も満足。今度は身体と心を満足したいので、紀伊半島初温泉に。
ここもメモっておいた、慶泉さんへ。
※暗くて写真はダメだった。
石と木の純和風(ななかにもちょっと派手)なお風呂は露天と内湯。
丁度、泊まり客が夕食時だったのか、ほとんど貸し切り状態でした。
塩っぱい塩化物泉。初日にして、サイコーのお風呂でした。
時すでに21時。
とりあえず、道の駅伊勢志摩へ。
夜を明かす車で結構一杯な道の駅伊勢志摩。おやすみなさい。
●2日目(前半)
朝4時には目が覚めてしまって、そのまま潮岬 本州最南端を目指す!
ヤバいガソリン無い・・・。尾鷲までの峠道で止まったらどうしよう・・・
なんて考えつつ尾鷲市に到着。無事スタンドも見つかりました。
まだ朝6時頃。紀伊半島は昭和シェルが多い?!...のでしょうか。
熊野古道の要所であった尾鷲。
尾鷲神社でお参り。朝から参拝者がぽつぽつとお参りしてました。
ひときわ大きい神木 楠の木に礼。本殿に礼。鳥居に礼。
そのまま熊野市へ移動を決意。
途中、道の駅でさんま寿司(こちらでは名産品だそうです)を食べられた。
酢〆されたさんまを食べるの初めてです。
おいしい。
同じ名産で「めはり寿司」というものもありました。高菜漬けの葉でご飯をくるんだ、、お稲荷さんみたいなお寿司もありましたが、結局食べなかった...。
そして、熊野市 鬼ケ城の断崖絶壁奇岩群を見に。
想像越える岩とスケール、そして岩のゴツゴツとした感触、、、
ありえない角度です!
残念ながら、台風の影響で鬼ケ城をぐるっと廻れる断崖の小道が
波にもってかれたらしく、途中までしか見れませんでしたが「自然の力」を感じました。
やはり台風の影響は大きい。
これから南に下るにつれてどんどんその被害の大きさを
目の当たりにすることになりました。
鬼ケ城を後にして、いよいよ熊野本宮大社へ。
と、その前に丸山千枚田〜湯の口温泉を(個人的にはこっちもメインだったりします)。
▼丸山千枚田
すばらしい里山です。
虫の音、風、空気、そして人のいない具合が最高でした。
住民の方にお話を伺うと、こちらは棚田がメインで、
棚田の持ち主の方のほとんどは麓にお住まいらしく、
ここで生活している方は10軒もない感じでしたが、
なんともいえない静けさに心が洗われますね。
訪れたタイミングが少し遅くて、すでに稲刈りが終わった後だったのですが、
この棚田一面に稲穂が実ってるシーンを想像するとため息がでます。
丸山千枚田を後に、入鹿温泉 ホテル瀞流荘さんで2回目の風呂へ。
源泉へはトロッコ列車に乗ってさらに登るとあるそうです。
次に続く。