今年は、4年に一度の越後妻有 大地の芸術祭開催年です。
やっぱり自然が素晴らしい。そして、越後妻有の街並みも素晴らしい。
もちろん、住んでいる人も素晴らしい。
この3つが絶妙に調和した里山風景を体感するだけでも行ったかいがあります。
特に、中心街から離れて里山の方にあるアート作品の中には、
妻有の自然と調和して、さらに、そこに住んでいる人達とも調和して、
そして年月を掛け、そこに住まう人達が集う場所など生活の一部に組み込まれ、
まるでずっと昔からそこに存在してきたかのように溶け込んでいる所が素晴らしい。
アートってどこか「日々の生活」と乖離しているイメージがあるのですが、
ここでは、既にそこにある自然や空気、生活、風習、人々から発想を得て、
ほんのちょっと(...とはいえ、すんごい頭を使ってるとは思うのですが)アウトプットの
仕方を工夫して「分かりやすく見えるもの、感じれるもの」にしている事が
すごいなぁと思う。
写真は川西地区にある広い公園にある、レインボーハット(関口恒男さん)の作品。
大きいドーナツ型のアジアン風のテントに光のスペクトルを感じれる面白い作品。
35度の灼熱の妻有でもテントの中はちょっとだけ涼しい...気がする。
ハンモックもあってこれはのんびりできる場所。
「心の休憩所」。
「旅」はと言えば、とにかく暑かったなぁ...。
朝夕は涼しいものの、昼間の気温は35度オーバー。猛暑です。
滞在は、松之山地区にある湯田温泉のお宿です。
ここの温泉がぬるぬるな美肌の湯。
濃ゆくて最高です。露天は言葉通り「開放感抜群(笑)」。
「じっくり1週間くらいかけて見たいねー」と毎回思う。
...けど、たぶんそんなことは出来ないんだろうなぁとも思う。
瀬戸内アートフェスティバル 2013の開催告知の垂れ幕がありました。
妻有の「山」の里山風景と、瀬戸内の「海」の里山風景。
このコントラストを改めて感じたいなぁ。
そして、来年は徳島でもLEDアートフェスティバルというイベントがあるようですね。
同時開催とか、期間がかぶるなら両方とも見れるといいな。
前回も見たボルタンスキー氏の作品。最後の教室。
そして、初めて見る十日町のキナーレにある、同じくボルタンスキー氏 No Man's Land。
どちらも、人間の記憶、生死、(そして輪廻は個人的解釈)をテーマにした作品。
真っ暗闇の中、リアルな心臓音が爆音で轟く場内は結構怖い...。
そして「夢の家」。
こちらの部屋で瞑想し、見た夢を綴る。
「夢の航海日誌」。ロマンがあるなぁ。。
里山の優しい色合いからすごくギャップのある刺激的な部屋で驚いた。
それにしても、田んぼの香りが最高だった。
稲のいよいよ頭を垂れてきて、黄金色になる日も近し!
この里山がすでにアートだ(...とやっぱり言いたい...)。
やっぱりこれが結論だっ!!
龍ケ崎...ではなく、隣町 牛久にあるそれはそれは有名な牛久大仏にて、
終戦記念日に行われる万燈会(まんとうえ)です。
映画「下妻物語」で一気に全国区になった巨大な大仏ですね。
あの大仏の下の最後の決闘で「恋をしたんだよ」の名台詞(笑)。
それはいいとして、全高120mで85m付近まで登ればスカイツリーが見えるそうです。
本当に「万個」あるんではないかと思うくらいの灯籠を従えて、
そびえ立つ大仏さんは圧巻のひと言。
奉納花火もできるようで、1発3000円くらいで名前がアナウンスされて打ち揚げられます。
県南に住んでいながら、初体験(笑)。
とにかくデカい。スケールに圧倒されます。
そしてこの暗闇の中でライトアップされた大仏さんは神々しさ通り越して、
ちょっと怖いくらい...。
はじめは普通にライトアップされてましたが、
クライマックスは、レーザー光線あり、花火あり、七色ライトアップありの、
割とサイバーな大仏さんです。
赤くライトアップされた時は、観客から悲鳴にも似たどよめきが...。
真っ赤に照らされた大仏さん...確かにちょっと怖い。
何も悪い事してない(ハズなのだ)けど怒られてるみたいな...(笑)。
式典後半には、万燈行列と言って、
灯籠を掲げた人々が大仏さんから列になって現れます。
こちらも灯籠代で参加できるそうです。
人ごみもすごくて、まっすぐなんて全然歩けません...。
前回の龍ケ崎のお祭りもそうでしたが、「こんなに人居たんだ...」と思うほどです。
シート広げて腰を据えてみてる人もかなりいて、
大仏さんがステージとしたら野外フェス状態。
そんな暗闇の中、灯籠の光だけを頼りに、
誰かの足や手を踏まないように歩くのに骨が折れます。
雑踏の中でどこかの子供さんの足踏んじゃった。ごめんね。
花火だけをゆっくり見るんだったら、大仏さんの背面の道端から見るのが穴場?!
大仏さんの顔は拝めないけど、人ごみもなく、
静かにのんびりビール片手に花火見物してました。
たぶん何年も見続けてる玄人衆です。
来年も見に行きたい。